丹羽宇一郎を中国大使に任命する予定と報道された。この人選にはかなり疑問がある。
瀬島龍三も土光臨調の委員を勤めたし、室伏稔は日本政策投資銀行の総裁という公的地位についている。商事会社として三菱、三井を追う立場からくるのか、トップが公的任務につくことに会社としてのなんらかの狙いがあるのかもしれない。
伊藤忠は規模を縮小したが、いまでも中国全土に300社を超える子会社、関連会社を展開しているはずだ。このように中国との深い利害関係から丹羽が中国大使となることは伊藤忠にとって意味があることであろうし、中国との関係でこのような立場にある男を利用することは菅にとっても、意味のあることであろう。
しかし、問題は中国から見て、丹羽が在中国大使になるということの意味である。国としての草創期以来通商を根幹としてきた中国としては、
日本は商売強化を期待しているというメッセイジであると受け取ることはまず間違いないであろう。
しかし、それだけではすまない問題がある。丹羽は軽はずみでおしゃべりだという点である。 自分でできるわけでもないし、実行する力があるわけでもないのに、人前でべらべら喋りまくるくせがある。商社のトップであっただけに情報量は豊富だから話の内容は面白い。それだけに余計始末が悪い。
ズルイ中国人から見れば丹羽は本人が意図せざるスパイに仕立て上げられるのではないか。菅に再考を求めたい。

